本日は土曜授業で,2,3校時に人権学習を行いました。宮丸太鼓店主の宮内礼治さんを講師にお招きして,太鼓づくりの視点から,命の大切さや人権意識についてお話しをしていただきました。
宮内さんは,太鼓屋の前を通りかかった小学生に,「牛を殺して太鼓を作るなんて,かわいそう」と顔をしかめられた経験から,物事を正しく知ってもらうことの大切さを知ったといいます。「ほんの小さな誤解が噂で広まり,大きな誤解や差別につながる。だから,知らないことは素直に『なぜ?』と聞こう。まずは知ることが大切なんだ」と教えていただきました。また,「命をいただく」という言葉について,「命を奪っていることに変わりはない。その命の責任をとるという意味で,感謝をしながら大切に食べることが重要だ」と語りました。
牛一頭分の革を間近に見ながら,革を枠に張り付ける工程を実演してくださったので,生徒たちや保護者やCSの方々,そして先生たちも興味津々。休み時間には,革を触ったり,糸通しを体験させてもらったりしました。生徒たちの質問にも,優しく答えてくださりました。
学習を通して,「振り返って考えると,過去に差別のようなことをしてしまったかもしれない・・・とハッとした。」と自分自身に重ね合わせて考えた生徒や,「太鼓の素材が牛の革だと知っていたが,その牛がもともとは生きていたことを実感した。」と命の尊さに気づいた生徒もいたようです。
今日みんなで考えたことは,これからの生活にいかしていきたいと思います。講師の宮内さん,本当にありがとうございました。